畑の小屋 / 2008













「もうひとつの家」は、札幌の美容室マクロを会場に行われた架空の建築プロジェクトの模型展です。 マクロの入口やカウンター、本棚など、店内の様々な場所の特徴を手がかりとしながら7つの建築/建築群をデザインし、その模型を展示しました。
ウェイティングスペースの特徴は「待つ」ことです。待つあいだにマクロの雰囲気を感じたり、ぼーっとしたり、窓から外を眺めたり、置いてあるフライヤーを眺めたり……そんな待つ人の行為を建築に取り込めたら、楽しいのではないかと思いました。 そこでウェイティングスペースの模型は、背の高い家、屋根が変に長い家を考えました。周りには家とほぼ同じ高さの木が生えていて、フロアによって、見える風景が変わってきます。低いフロアでは木の幹がよく見えたり、高いフロアでは葉っぱの茂っている様子が見えたり(まるで葉っぱの中にいるように)。さらに屋上では枝の先と空が見えたり……と木を眺めながら、ぼーっとしながら過ごす家になっています。

用途:   建築模型(S=1/50)

模型協力: 渡辺 拓哉

撮影:   佐々木夕介(gl)



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