室蘭工業大学のカフェテリア / 2021 |
室蘭工業大学の大学会館内のリノベーション。
計画段階から「室工大カフェプロジェクト」として地域住民や学生を含めたワークショップが開催され、カフェのコンセプトやイメージについて議論が重ねられた。その結果、レクチャーや展示などのイベント利用やサークル活動、地域住民が子供連れで楽しむなど、学生や教員の飲食にとどまらない、多様な活動・交流のプラットフォームとなる開かれた場の創出が求められた。 まず、計画部分の既存の間仕切壁や建具、天井や床の仕上を撤去し、カフェスペースを開放的で明るいロビーのような空間とした。そこに様々な直径のベンチ(H=400)、テーブル(H=700)、カウンター(H=1000)をレイアウトした。たとえばベンチは縁台として子供連れに対応したり、カウンターは立ちながらの飲食などに利用する。ベンチとテーブルは可動式で、自由にレイアウトを変えることでレクチャーなどのイベントが可能となる。 大小のOSBの円盤が重なりながら連なるインテリアは、庭のような不思議な風景であると同時に、利用する人同士の微かな関係性を生むきっかけにもなっている。 |
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